知ってますか?洗濯パンの15の注意事項

A.Imamura A.Imamura
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洗濯パンという名称を聞いたことはありますか?洗濯パンとは、洗濯機パンや防水パンとも呼ばれ、洗濯機の下に設置されているプラスチック製の板のよ うなものです。 引越し先で洗濯機を設置したものの、洗濯機と洗濯パンのサイズが合わずに焦るなんていうことも多々起こります。今回は、この知っているようで知らない洗濯パンについてご紹介していきます。

1:洗濯パンとは?

洗濯パンとは、洗濯機の排水ホースと床の排水口をつなぎ、洗濯の際に出る水を排出し、万一の水漏れを防ぐ役割があります。別名で、防水パンと呼ばれるのはこのためです。洗濯パンを洗濯機の下に設置しない人が増えてきましたが、水漏れの点で考えると、特に賃貸やマンションではこの防水パンがあると安心です。


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2:一戸建てで洗濯パンを設置するメリットは?

最近の洗濯機は、水漏れ防止機能がついており、以前ほど防水対策への心配をする必要がなくなってきました。それでも、新築一戸建てで防水パンを設置するメリットは、大切な自宅の床を漏水や湿気から守りたいとお考えの方にオススメです。


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3:洗濯機の故障時でも安心

すぐに壊れることのない洗濯機ですが、それでも故障や水漏れは突然やってきます。洗濯機を長く使っていると、故障での漏水に加え、洗濯機裏の結露で床が劣化したり、排水ホースの亀裂や劣化・接続不良で水が床に流れ出すなどが起こり得ます。また掃除を怠っていると、排水口が洗濯カスやヘドロ等でつまり水が漏れてしまうなどといったことも多々あります。


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4:マンションでの漏水と近隣トラブル

特に、マンションで漏水が発生すると、漏水で自宅だけでなく階下の住人とのトラブルが発生しがちです。洗濯機の漏水で内装や家具を傷めてしまった際の保証は全て行われるわけではありません。この防水パンは、万が一の時のことを考えて設置しておくと良いでしょう。

5:後々の大きな漏水トラブルを防ぐ

漏水トラブルは、知らず知らずのうちに起こります。ほんの小さな漏水でも、長期的には床を傷めてしまいます。洗濯パンを設置しておくと、万が一排水管に水がたまってしまった時でも、すぐに床に水が溢れだすことなく防水パンの中に溜まるので、後々の大きな漏水トラブルを防ぐことが出来ます。

6:忘れがちな排水口の掃除

洗濯ホースの排水口掃除はしていますか? 洗濯カスや糸くずは、洗濯機の中のゴミを集めるパーツにまとめられますが、全てのゴミが洗濯機で回収できるわけではありません。排水口部分に汚れは溜まっていき、次第に落し難い頑固な汚れへと成長します。

7:排水口の掃除をもっと便利にしてくれる

この忘れがちな排水口の掃除を簡単にしてくれるのが、防水パンです。新しい防水パンは、洗濯機下部の排水口点検・清掃の際に排水口が見えやすくなっています。重い大きな洗濯機を無理に動かすことなく、掃除・点検ができ、また頑固な汚れで傷んでしまった排水口や経年変化で排水パーツの結合が緩んでしまっても、洗濯パンを新しく交換することで問題が解決します。

8:振動緩和にも有効

洗濯機の使用時にどうしても気になる振動。この振動は近隣トラブルの原因にもなりかねません。このどうしても防ぎにくい振動を緩和してくれるのも洗濯パンです。ホームセンターなどで販売されている防振ゴムを洗濯パンの上に敷くことで、洗濯時に起こる振動や音を軽減することもできます。

9:防水パンのサイズは?

防水パンと洗濯機のサイズが合うか確かめましょう。多少防水パンが小さい場合でも乗せることができます。スッキリとした見た目にするために、洗濯機サイズギリギリの大きさのものもあります。ピッタリサイズのモノは、見た目の面だけでなく、埃が溜まりにくいというメリットもあります。

10:結露対策として

洗濯機パンのメリットは、漏水トラブルだけでなく結露対策も兼ねています。特に湿気や結露が起こり易い浴室に洗濯機を設置している場合は、配置状況によって結露が発生し底部分から床を傷める原因になります。洗濯機パンがあることで、しっかりと結露対策も出来ます。

11:洗濯パンの交換と工事の有無

新しい洗濯機パンを交換すると、高さが変わるので排水口の位置が変わってしまうことがあります。各家によって、排水パイプがどこに配置されているかは異なるので、環境にあわせて床に新しく穴を開けたり、 パイプを接続する作業が必要な場合もあります。

12:止水栓の延長が必要になる時も

洗濯機パンを取り替える際に、以前のものより高さがあるタイプに変わった場合、洗濯機の位置が高くなります。 その際に止水栓と洗濯機がぶつかってしまい設置がスムーズに行かない場合も多々起こります。そういう場合は、延長できる止水栓に取り替えることで解決できます。

13:設置されている洗濯機パンのサイズが合わない場合

既に設置されている洗濯機パンに自分の洗濯機のサイズが合わない場合が多々あります。既存の洗濯機パンの狭さ問題は防振ゴムが解決してくれます。防振ゴムは、土台の高さ調整を利用することができるので、洗濯機パンの外側のでっぱりにも邪魔されず設置することが出来ます。

14:規格にピッタリなものを選んで

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洗濯機パンの中にはドラム式の洗濯機に対応していないものもあります。洗濯機パンを購入する前には、きちんと対応できる規格を確認しておきましょう。また、サイズだけでなく耐荷重が適合していないこともあります。これは洗濯機の転倒や故障の原因につながることもあるので注意が必要です。

15:マンションでは取り替えて良いかどうかを事前相談

マンションでは洗濯機パンを自分で勝手に交換することが出来ません。取り替えて良いかどうかを事前にオーナーと相談しましょう。もし回答がNOでも、洗濯機用かさ上げ台や防振ゴムなど自分で取り入れられるアイテムが多くあります。これを機会に、是非一度自分の洗濯機を見直してみませんか?

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