テレビと窓の位置関係から見るリビングレイアウト

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
Wohnhaus mit Pool, Beck+Blüm-Beck Architekten Beck+Blüm-Beck Architekten Living room
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テレビの位置は快適ですか?リビングの窓の前にテレビを配置すると画面に部屋の風景が映り込んでしまうという経験をしたことがある方も多いと思います。こうしたことの原因は窓から入ってくる光がほとんどです。折角のくつろぎの時間も、快適に映画などを見れないのでは台無しになってしまいます。そこで今回は、リビングの窓とテレビサイズの位置関係からリビングレイアウトについて詳しく見ていきたいと思います。

テレビの位置:テレビと窓が垂直の位置関係が最も一般的

リビングの窓の前にテレビを置いても映り込みが生じないようにするために最も理想的なかたちは、窓とテレビそしてソファの位置関係を垂直にするレイアウトです。これによって、外からの光が画面に反射しづらく、また画面と対面するかたちでソファが置くと、映像を見やすく映画などでも集中して鑑賞しやすいテレビの配置になります。ただし、リビング窓の方角やテレビサイズによっては時間によって光が反射してしまう可能性があるので、カーテンなどで調節できるようにしておくといいでしょう。


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テレビの位置:テレビと窓が垂直、ソファと窓が平行のレイアウト

先程のように、リビングの窓の前にテレビとソファが窓に対して垂直に配置されるレイアウトが、映り込みや画面の見やすさからも一番おすすめですが、リビングの幅が小さい場合、家の中でも比較的大きな家具となるソファを上手く配置できないこともでてきます。そんな時は、窓とテレビを垂直に配置しながらも、ソファは窓に対して平行にレイアウトするのも1つの方法です。こうしたリビングレイアウトであれば、ソファに対面するようにキッチンやダイニングを配置することもでき、家族団欒のLDK空間をつくり出すことも可能となります。


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テレビと窓を対面させるレイアウト

映り込みが生じないテレビの位置とレイアウトは、窓に対してテレビを垂直に配置することであると紹介しました。しかし場合によっては、別のテレビの位置にしていくことはもちろん可能です。例えば、リビングの窓の前にテレビが対面するような配置の場合、外からの光が画面に反射しやすくなってしまいますが、窓が北側に開いていたり、日中は仕事でテレビを見ることがないという方にはリビングレイアウトの幅を広げてくれるテレビ配置となります。


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窓を背にするレイアウト

リビングの窓の前にテレビを置かずに、テレビ背面を窓に向けるという配置の仕方もあります。このレイアウトの場合、窓が東や西に向いていると、朝日や西日が目に入りやすくなり、画面が見づらくなるでしょうが、そうでなければ、映画鑑賞をしながら、窓から見える外の風景を楽しむこともできるという魅力があります。掃き出し窓の側に置くこともできますが、窓が隠れてしまうことが気になるという方は、腰窓などを取り入れるなどの工夫をしていくといいでしょう。リビングのテレビサイズが大きい場合は、こちらのような壁取り付け型がおススメです。


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※ 「腰窓」とは?掃き出し窓と徹底比較

部屋の角に配置

テレビを部屋の角に置いて、部屋のどこにいても見えるように斜めに配置している方もいらっしゃると思います。このレイアウトの仕方であれば、窓との位置関係を比較的気にせずテレビを配置していくことができますし、逆にテレビに惑わされることなく、窓を開ける場所を決めていくことができます。注意が必要な点は、リビングのテレビサイズ大きくなると、その分コーナーのデッドスペースも大きくなることですので、そのことを念頭に置きながらリビングテレビサイズも選んでいくといいでしょう。


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照明による映り込みにも配慮

テレビ画面に映り込みが生じるのは外からの光だけではありません。室内の照明によっても映り込みは生じる場合があります。これは、特に画面を見上げて見る時に起こりやすいことから、テレビをソファから見たり、床に座って見る時に画面を出来るだけ見上げる必要のないテレビの高さにしていくといいでしょう。あるいは、テレビを見る時は消灯したり、明るさを少し抑えることも映り込みを防ぐのに効果的です。

リビングの掃き出し窓の前にテレビ

こちらは大きな掃き出し窓があるリビング。リビングの掃き出し窓の前にテレビを中央に配置し、薄いグレーの2人掛けソファの配置がシンプルで落ち着いた印象に仕上げています。リビングのテレビサイズは意外と幅や高さともに面積があるため、窓を遮ってしまうことになるので、出来るだけすっきとしたテレビデザインや台を選ぶことが大切です。

コーナー配置には壁取り付け機材で角度を

窓側コーナー寄りに比較的大きいリビングテレビサイズを置いたインテリアは、やはり時間帯によって映り込みが生じてしまいます。そんな時は壁取り付けテレビ機材を使ってテレビに角度をつけると画面が見やすくなります。窓にベージュのストリングカーテンを掛けて逆光を緩和したり、移動角度に合わせてフレキシブルに動かせるソファーがあると便利ですね。

追記:ソファと画面の位置調整

どんなにテレビの位置に気を付けても照明反射が気になる場合、自分の座っている位置とテレビの位置を再度確認しましょう。例えば、ソファ位置が液晶テレビの画面よりも低く上を見上げるような状態になっていると、照明の映り込みが起きている場合があります。画面を見上げるのではなく、見下ろす位置関係にくるようにテレビの位置とソファの高さには注意しておきましょう。

追記:液晶保護フィルムで反射対策

リビングの窓やテレビの配置場所、照明、画面とソファの高さを調節しても、それでも映り込みが気になる様ならば液晶保護フィルムを使用しましょう。液晶保護フィルムは張るだけで手軽に画面の映り込みを防ぐことができます。ただし、画面の色や見え方が変化することがあることを覚えておきましょう。

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