椅子を選ぶ際に、その種類の多さにどれにすればいいのか困り果ててしまう方もいらっしゃるかもしれません。形や色、寸法や機能など絞り込むための基準は数多くあります。そこで今回は、椅子選びをしていく際のポイントについて見ていきたいと思います。家の中でも比較的長い時間をそこに座って過ごす家具ですので、デザイン性はもちろんのこと、座り心地や使いやすさを大切にしながら、置く場所や使い方に合ったものを探し出していきましょう!
椅子を選んでいく上で、まず確認しておきたいのがその使い方です。どのような場面、あるいは場所で使うかによってそれに合った種類がある程度見えてきます。例えば、オフィスにおける仕事時に使う椅子であれば、疲れを軽減させてくれるようなタイプになりますし、自宅用でもダイニングチェアとリビングに置くチェアでは座面の高さなどが変わってきます。
写真:SHUN KUBOTA
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椅子を選ぶ際には、椅子だけで考えるのではなく、それに合わせて使うテーブルのことも考慮しながら選んでいきましょう。そこで重要となるのが、テーブルの天板の高さと椅子の座面の高さの差の寸法です。この差によって、座った時の姿勢も変わるため、ダイニングであれば食事のしやすさ、書斎であれば作業のしやすさに大きく影響します。身長や好みもありますが、その差は27~30cmが一般的に目安となっています。実際に試しながら、使い方や自分に一番合った高さのものを選んでいくといいでしょう。また、肘あてが付いている場合は、その部分がつっかえてテーブルの下に収まらないことがないようにも注意しておきましょう。
写真:JParchitects
直接肌に触れることから、椅子に使われている素材も重要な判断基準となります。最も一般的である素材としては布張りがあります。肌触りが柔らかく、その肌触りの感覚やカラーも豊富なのが特徴です。その他にもインテリアに高級感・重厚感を与えてくれるレザーや、木製チェアをそのまま取り入れてもいいでしょう。また、オフィス用であれば、メッシュのものが通気性が良く、長時間座っていてもムレにくいので選択肢の1つとなるでしょう。
【布張りなどファブリックについては、こちらの記事でも紹介しています】
背もたれの高さも座り心地に大きく影響することから、椅子を選ぶ際はその部分にも注目して探していくといいでしょう。基本的には、自分が座った時に一番楽に感じることができる背もたれの高さを選んでいくことになりますが、1つ念頭に置いておきたいのが、室内に置いてみた時の背もたれが与える圧迫感です。置く場所によっては、背もたれが高いチェアであると、それがちょっとした壁のように視線を遮るため、注意が必要となるでしょう。
肘あて付きやキャスターで移動可能なチェアなど、どのような付加機能がより使いやすさや座り心地を良くしてくれるかも考えてみましょう。家族みんなが使う椅子であれば、背もたれの角度を変えることができるリクライニング機能が付いていると、一人一人に合った背もたれの角度でそれぞれが快適に使うことができる椅子になりますし、座面の高さが調節できるものでも同様なことが言えます。