キッチンにおける冷蔵庫のデコレーション方法

林 直樹 林 直樹
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冷蔵庫はキッチンに欠かせない家電ですが、キッチンのインテリアと相性があまり良くないアイテムです。日本の冷蔵庫は機能が豊富ですが、まだまだデザインバリエーションが少ないかと思います。いろいろなアイテムでデコレーションすることも考えられますが、この記事では総合的にキッチンの空間を考えて、他とのアイテムとの組み合わせからキッチンにおける冷蔵庫のデコレーションの可能性について、ご紹介します。

小さな植物を飾る

キッチンにおける冷蔵庫の存在感が大きい場合、隠すのは難しいと思います。無機質なデザインの冷蔵庫の場合は、小さな植物を飾ってみてはいかがでしょうか。その場合は、冷蔵庫の近くだけでなく、キッチン全体のアクセントとなるように緑を置くことで、全体的な統一感を演出することができます。写真のようにカウンターと冷蔵庫に植物、カウンターチェアと壁の色を合わせ、他は白で統一することで、全体的な統一感を出し冷蔵庫だけが完全にインテリアコーディネートから除外されないように見せることができます。キッチンのデコレーションについてはこちらも参考にしてみてください。

壁紙との組み合わせを考える

デザイン性の高い冷蔵庫で、とくに色味が特徴的なものは、壁紙とのマッチを検討してみてはいかがでしょうか。全く同じ色のベタ塗りな壁紙ではなく、例えば写真のように、ポイントの色が冷蔵庫とマッチすることで、キッチン全体のインテリアデザインの完成度を見せることができます。壁紙だけでなく、小物も同じ色調にすることで、キッチンの空間全体により一層統一感を出すことができます。

周りの素材との相性

たとえばソリッドなデザイン冷蔵庫であれば、シンプルなデコレーションがマッチします。その場合はやはり壁紙、床の素材などとの相性には気をつけたいところ。たとえば白い冷蔵庫といっても白にも様々な白味があり、素材の違いによっても異なってきます。一般的な冷蔵庫では白身は少しグロッシーな白味であることが多いですので、壁との相性をかんがると少しシャイニーな素材が相性が良いかもしれません。一方で、写真のようなマットな質感であれば、同じくマットな質感の壁紙の方が相性が良いでしょう。これほどシンプルなインテリアであれば、素材の質感とライティングだけのコーディネーションの方が、印象が良いでしょう。写真は村松英和デザインの西ノ京のアトリエ。

マグネットでデコレーション

マグネットを貼り付けるという方法は一番簡単な冷蔵庫のデコレーションかもしれません。しかし、いろいろなメモを貼り付けるとどうしても生活感が滲みでてしまいます。その場合は逆手にとって、キッチンの生活感をおしゃれに見せる方法が良いでしょう。丁寧に使い込まれたキッチンで、冷蔵庫におしゃれな料理のレシピを飾り、使い込まれたキッチンツールがあれば、使い込まれた雰囲気のキッチンを演出することができます。その場合は、棚などはラフな物を選ぶのがオススメ。キッチン家電もシャイニーな物ではなく、マットな物をメインに選んでみてください。

チョークボードでレコレーション

DIYで作られたキッチンを演出するなら、チョークボードのキッチンがオススメ。その場合、冷蔵庫はあまりデザインの主張が強い物ではなく、シンプルな物が良いでしょう。チョークボードの加工は、近年壁紙として販売されており、簡単に施工できます。チョークボードは自由に書き込めますし、消すことも可能ですので、自由にデザインしてみてください。カントリー調のキッチンでも冷蔵庫が浮かないのは、他のインテリアが統一されており、冷蔵庫が主張しないことによって、全体の雰囲気をコントロールすることに成功しているからと言えます。キッチンの他のアイディアはこちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。

キッチンツールとの組み合わせ

キッチンツールとの組み合わせは、一番難しいポイントではないでしょうか。とくに冷蔵庫と同じく電子レンジや、電気ケトル、コーヒーメーカーなどはそれ自体のデザインが強いことが多いので、組み合わせに気をつけたいところ。ひとつの解決方法としては、キッチン自体を白で統一し、逆にキッチン家電でインテリアの印象をコントロールするという方法。その場合は、冷蔵庫は白ではなく色付きでデザイン性に優れた物を導入しても問題ありません。また電子レンジや電気ケトル、コーヒーメーカーなどもデザイン性が高く、インテリアのアクセントとなるような物をチョイスしてください。

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