家族の一体感を生む土間の活用!

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生駒の家 House in Ikoma, arbol arbol Living room
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日本の住宅には昔から「土間」と言われる空間を持つ家がありました。現在のスタイルと昔のスタイルを単純に比較してみれば、土間の仕上げや活用も広がっているようですね。例えば、昔は土を押し固めたような仕上げのワンパターンが今では模様や、カラーのついたモルタルなど、住宅のインテリアに合わせた土間が採用されているようです。そこで今回ご紹介するのは、土間から繋ぐ空間や家族の一体感を感じられるような住まいです。ARBOLが提案したのはお施主さんの要望でもある「土間があること、家族が一体感を得られるよう、家全体がワンルームのような開放感が欲しい」を叶えた、コンパクトながらも最大6.7mもの天井高を持つ開放感あふれる住宅でした。設えた土間はシンプルな住宅に馴染む仕上がりです。

三角屋根の白い外観

生駒の家 House in Ikoma, arbol arbol Modern home

白い外壁に三角屋根が印象的なシンプルでスッキリとした外観。バランスのとれた植栽や開口など、住宅ファサードとして印象的です。ここ、奈良県生駒山の造成地に構える本住宅は少し小高い場所に位置している為、見通しのいい風景が楽しめます。しかし、冬はたっぷり冷え込む気候の為、防寒対策は欠かせません。

土間から広がる開放感

生駒の家 House in Ikoma, arbol arbol Modern Corridor, Hallway and Staircase

玄関を入ると広がる土間空間。正面には気持ちよく開く開口からの採光と、高さ6.7mの天井から抜群の開放感を得ることができます。グレーのシンプルなモルタル仕上げの土間は子供のおもちゃや、観葉植物などインテリアによく馴染む風合いです。その階段スペースと吹き抜けが造る開放感はコンパクトな住宅である事を感じさせないほどです。フレキシブルな玄関上がりは土間らしい反面、新しい感覚のようにも感じます。

空間の一体化

生駒の家 House in Ikoma, arbol arbol Media room

吹き抜けを通して繋がる一階と二階空間。そこは一階から話しかけても、二階で聞き取ることができてしまいそうなほどの一体感。お施主さんの要望でもあったまさに、家全体がワンルームのような開放感を生み出しています。家族であれば、プライベートな空間以外では、家族がコミュニケーションを気軽に取れることが絆を強めるのかもしれません。オープンな空間には透過性の高いポリカーボネイトの建具が空間を仕切ります。これはリビングルームの温もりを逃がさないように配慮されたもの。さらに、土間スペースには土間用床暖房を採用するなど、空間を広く見せながら防寒はしっかり図っています。

ゆったりと寛げるリビング

生駒の家 House in Ikoma, arbol arbol Living room

空間の一面をくり抜いてしまったかのような大きな開口があるリビングルーム。少し小高い位置から眺める景色は遠くの山並みまで臨むことができます。目線の違いから、外部からの視線を気にすることなくゆったりと寛ぐことができそうです。白い壁に木目のフローリングは素朴で暖かな雰囲気に。土間続きになっているキッチンエリアは汚れや掃除も楽ちん。そんなキッチンに立てば、ソファでくつろぐ家族との会話を楽しみながら調理が出来てしまいます。

夕景の中の外観

生駒の家 House in Ikoma, arbol arbol Modern home

室内の明かりが灯ってシンプルな外観を彩ります。異なる四角がリズミカルに並んでいるような夕景の外観は、コンパクトな家ながらも空間を余すことなく有効に活用されていることがうかがえます。リビングの開口に設けられたテラスからは、同じように外でも景色を楽しむ事が出来ます。それは四季の移ろいや風や香りも楽しむことができそうですね。敷地の環境を存分に味わう事も出来る住空間となったのではないでしょうか。

【土間については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 知っておきたい!いま流行りの土間のメリット・デメリット

※ 土間コンクリートでおしゃれな床に!そのメリット・デメリット  

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