リノベーションによって 築37年の空き家が事務所兼ショールーム及び店舗に生まれ変わる

実家リノベ 築37年の空き家を事務所兼ショールームに, SWAY DESIGN SWAY DESIGN Commercial spaces
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現代は様々な分野において多様化が増殖する時代です。建築のアプローチにも実にいろいろなアイデアや思いが盛り込まれ、それを受け入れる社会が確立しつつあります。今回紹介するのは空き家となった実家を建築家自らの設計事務所兼リノベーションのショールーム、そして店舗にコンバージョン(用途変更)し、ユニークかつ和のテイストあふれるリノベーションを実現しました。さっそく見てみましょう。

after: ガラスで仕切るで仕切ることで緩やかにつながる空間

SWAY DESIGNが4年間空き家として放置されたままだった築37年の木造の家を、設計事務所兼リノベーションのショールーム、そして店舗に変身させました。40年間おそば屋さんを営んでいたご両親がその経験を活かせるように、元々家屋であったこの建物の一部に新しくそば処を併設しました。一部吹き抜けにすることで日の光が店内に十分に差し込む明るい、和のテイストあふれる大テーブルの空間に仕上がっています。またガラスで仕切ることで他の空間と緩く繋がっています。

before: 和室

以前は仕切られていた居室です。暗い雰囲気ですね。天井の圧迫感も否めません。

after: 障子が作り出す柔らかな光

梁構造を見せ、柱だけ残して壁を排除することで開放的な空間になりました。打ち合わせ等のミーティングルームとして機能するスペースでしょうか。柱や梁、建具といった既存の要素を活かし、センスの良い和のテイストが漂う空間となっています。腰壁部分の控えめなブルーの配色がアクセントになっていますね。

after: 観葉植物を飾る

観葉植物を選ぶのは実は簡単ではないのですが、よく吟味されたちょうど良い背格好のグリーンが部屋の隅にさりげなくおかれています。障子から伝わる柔らかな日の光が空間に奥行を与え、静寂の中にも居心地の良い雰囲気を醸し出していますね。

after: 半外空間を演出する方法

土間空間の飛び石です。通常庭園など外空間に見られるものですが、半パブリック的な建物用途なので内部に空間に取り入れることで、その曖昧な敷居をうまく表現しています。先程紹介した大テーブルのあるそば処へ続きます。明るくモダンな空間に壁の飾りや調度品、建具などの和のテイストがうまく調和していますね。

after: 既存の建築要素を活かした空間作り

土間空間には庭石が置かれ、吹き抜けのある明るいオープンスペースになっています。既存の構造や建具などは新しいものにはない趣きを持っています。開口を大きく設けたり、または柔らかく仕切ったり、天井の配色や床材を変えることで、オープンスペースの中にも和のテイストをうまく織り込んだ変化に富んだデザインがされており、様々な空間体験ができますね。

before: 階段

以前の玄関周りと階段です。奥には窓がありませんでした。天井材や壁紙が時代を感じさせます。

after: コンクリートの片持ち階段

木製だった階段がコンクリート打ちっぱなしの片持ち階段に変わりました。階段には手摺が設置されていないため、軽やかでモダンな雰囲気に仕上がっています。同じく打設したコンクリート板は花を飾ったり多目的に使える賢いアイデアですね。

after: 和モダンなテイストの洗面室

洗面室には和柄のウォールペーパーを採用し、既存の丸窓でしょうか、非常にモダンな和のテイストに仕上がっていますね。シンクやトイレを斬新かつ機能的なものを選ぶことで、古今の良さをうまく融合したデザインです。

before: 外観

典型的な昭和の住宅です。

after: 外観

クラッシックな構えの中にも、斬新なデザインと人を丁寧に迎える思いが盛り込まれています。使い道のなくなった建築、朽ちた建築にも無数のポテンシャルが潜んでいます。ユニークなアイデアとチャレンジで建築はさらに進化することができることを実証したプロジェクトです。

リノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています。

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